CASE 3

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CASE 3 築古アパート4棟を開発用の土地に再生した事例

お客様の状況


相続した法人の株主である60歳代の姉妹

ご相談いただいた地域…東京都杉並区

ご相談いただいた理由…建物老朽化に伴い売却

ご相談内容


杉並区にあるアパート。

一筆の土地にアパートが4棟建っており、敷地の中に位置指定道路が入っていた。アパート4棟のうち3棟は特に老朽化が激しく、頻発する建物修繕費用が年々増加していたことと、耐震に不安があり建て替えも検討したが、21世帯が入居中で難しいとの事で売却の相談を頂いた。

当社からのご提案


① 建物4棟をそれぞれ分割して売却した場合の、事業収支。

② 4棟のうち、1棟は新しい建物だったので土地を分割して残す事業収支。

③ 4棟全ての入居者に退去して頂き、建物を解体、位置指定道路を廃止して一団の土地とする事業収支

上記3パターンにて作成した事業収支をもとに売却金額を相談したが、①及び②だと売却希望金額との価格乖離が激しく、③でないと希望価格に達しなかった。

弊社としては1世帯でも合意して頂けない入居者が出た場合は、本件事業が赤字となる為、担当グループは入居者全員に移転の理解をして頂く為の覚悟を決めて、全21世帯が入居中であったが、現況のままで買い取りをした。

担当者コメント


弊社で土地建物を取得後、建物老朽化の状況を1世帯ずつ説明に伺い、転居のお願いをして回った。それと同時に、入居者の方へは転居先のご紹介や、生活保護受給者の方には役所への移転申請もお手伝いさせて頂き、ご理解・ご納得いただいたうえで21世帯すべての入居者に転居にご協力頂く事ができた。これにより、必要がなくなった位置指定道路の廃止を申請した。

また、売買対象地に隣接する北側の戸建てについて、接道義務を果たしておらず再建築不可の状態であった。A氏には北側の道路に出るための自己所有の細い通路があったが、通行のしやすさから売買対象地内の位置指定道路を利用されていた。

災害や火災が発生した場合の避難通路が確保しにくい為、北側隣地の方に弊社にての買取を提案させて頂き、近隣で今よりも利便性が高い場所にある新築戸建と交換して頂いた。

結果的に、再建築不可の戸建ても含めて一帯の土地にすることができた。

その後、土地境界の確定測量をおこない、位置指定道路の廃道及びアパート4棟と戸建て1棟の解体を実施。すべて完了後にデベロッパーへ売却した。

アパートにお住まいになられていた入居者の方の中には、状況を理解して頂き、他の部屋に入居されている方へ一緒に説明をしてくれた方や、真夏の暑い中でご案内の出来ていない方の帰宅を待っている最中、冷たい飲み物を下さった方がいたこと。

一般的に立ち退きと言われている嫌われやすい業務をしていても、誠意をもって話をする事で、心が繋がったと感じた瞬間は、涙が出るほど嬉しかったです。

生活保護を受けていらっしゃる方の中には「ここのパン、美味しいから食べてみて」とパンを頂きました。立場が違っても皆、心を持った人間であり、根気強く、理解してもらう為に話をする事で、解決策は必ず導き出されると感じました。

今回のプロジェクトを通じて、人間としても一回り成長できたと感じられました。

全てが完了し、デベロッパーへ土地を引き渡した際は、今まで経験した事の無い達成感で幸せに包まれた最高の気分でした。

また、この3年後に、当時転居をお願いして一緒に家を探した入居者の方から、引っ越しをしたいので一緒に探して欲しいと仰って頂いた時は、どんな状況でも人とのご縁を大切にする事の大事さを教わりました。

その他取引実績